nanamarukun’s blog

アニメや漫画・ゲームの感想やらなんやらを書いてます

異世界転生ものが苦手なのです。

全然任天堂swichが買えないななまる君です。

6月1週ヨドバシ→×

6月2週ヨドバシ→×

6月3週任天堂→×

6月4週アニメイト→×

現在4連敗中です。

 

アニメで異世界転生ものというジャンルが

最近定着してきています。

なにか違和感というか釈然としないカンジが

どこからくるのか分からなかったのですが

とにかくうっすら嫌な感じがしていました。

 

自分たちが住むこの世界から

なんかの拍子に異世界に飛ばされ、

この世界での知識や転生時与えられた能力をもって

転生先の世界で有利な生き方をしていく

というのが基本になっていると考えます。

 

思い出してみると

最初、毎回見た作品は

ナイツ&マジック

だったと思います。

メカ好きだった病弱な主人公が

異世界に転生、メカの知識をもとに

転生先の世界で自分が操る強力なロボットを開発、

技術的進化を遂げた転生先の国が

強大な隣国に対抗できるまでになっていく話でした。

 

主人公エル君はロボットが自由に操れることが嬉しくて

スポーツかなんかでもするように戦闘を繰り広げます。

最初のうちは怪我で済んでいた敵も次第に死者が

描かれるようになり、エル君が

「俺は人殺しがだーい好きなんだ!」

(by蒼き流星SPTレイズナー ゴステロ大尉)

って言い始めるのではないかと怖くなりました。

 

その後も転生で得られた能力

(敵の能力が分かったり転生先では最強の魔力だったり)で

転生先の人や魔族が目いっぱいの力で挑んでくるのを

涼しい顔でよけ、蹴散らすって話が沢山ありました。

 

こうゆうハナシが流行ったのは

今の日本の閉塞状況

努力が成果に結びつかない不条理や

一度でも道を踏み外したら成功が望めない空気

のなか、

うまく成功のコースに乗れず

この先の限界が見えた人々が

せめてゲームの中みたいな上手くいく世界を

望んでいるためなのかもしれません。

 

でも転生によって世界を歪められた

転生先の世界に住む人達のことは

どーでもいいんでしょうか。

 

転生先で魔力や暴力をふるう

魔族や人はその能力を得るために

努力してきたはずです。

 

その努力をこともなげに退けるって

今、自分のいる世界で受けてきた不条理を

転生先の世界の人や魔族に押し付けているってことに

気が付かないのでしょうか。

 

倒される魔族や人はきっと

「俺が今までやりたいことも我慢して努力や修行で

やっと身に着けたこの力を簡単に超えて見せるとは、

今までの自分の努力は全く意味がなかったのか・・」

って思ってますよ。

 

そんな他者の痛みなんて気にしないのでしょうか。

 

ななまるは物語に出てくる

その世界の住人のことがいつも気にかかります。

物語に出てくるキャラクターは皆魅力的で

活き活きしていて

自分が見ていない時もきっと生活していると思うのです。

 

「こんなキャラクター、作者やアニメーターが造った

ただお話しを進めるため、主人公に倒されるためだけの”絵”にすぎない」

と醒めて考えるのであれば

アニメやドラマを見ない方がいいですよ。