nanamarukun’s blog

アニメや漫画・ゲームの感想やらなんやらを書いてます

今思えばこうなることは決まっていたのかも知れない

ななまる君です。

 

今回は0章4話からです。

前回は1年前、高人さんとチュン太が出会った時のハナシを

チュン太視線で描かれていました。

チュン太が今までなかった”世界”に連れ出してくれた

高人さんのことを好きになる始まりのハナシでした・・・・

 

高人さんと一緒に、横で見る世界に憧れ、

実際に一緒に見た世界はなにものに代えがたい素晴らしい景色で、

この世界に連れ出してくれた

高人さんを何より大事にしたい、

自分と一緒に歩んでほしいと乞い願いながらも

なかなか本心を明かしてくれない高人さんに

振り回される哀れなチュン太・・・

 

こ、これ以上続けると

どーしようもなくなってしまうので

今回のハナシに。

今回は前回までのハナシを高人さん視点で見たものです。

 

高人さんとチュン太で同じものを見ているはずですが

”見えているもの”は微妙に違います。

それを見せる桜日梯子様はとても残忍な方に見えます。

チュン太派には。

ただ、それがあることで

最後には本当に感激します。

 

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2巻ex話~0章冒頭。

チュン太から

”先に(チュン太の)部屋に入っていてください。

おいしい生ハム見つけたのでワインと買っていきます。”

との甘言に乗って

なぜかチュン太の部屋に自分で行ってしまう失態をしでかす高人さん。

カードキーでカギを開け・・

「あっ♡」

??

「チュン太ぁ・・何してんだ(怒)」

「高人さんがウチの鍵を使って入るとこの動画を撮ろうとして・・・」

「タダで撮らせるほど安くないんだよ!!!」

「千円・・」

「俺のギャラはもっと高い!!!」

暴れる高人さんを抱えベッドまで運ぶチュン太。

「この!この!生ハムとワインを出せ!!」

「はい♪後で出すのでとりあえず高人さんをください」

抵抗むなしくベッドに押し倒される高人さん・・・

 

0章4話。

”抱かれたい男1位”に5年連続で選ばれた西條高人。

いままで挑んでくる若手俳優を次々返り討ちにし

今日の地位を築き上げてきた。

 

次のドラマで共演する東屋准太。

マネージャーの佐々木さんが

気にするだけあって

なかなかいいもの持ってる

総評「上」の逸材だ・・・

 

ただ・・

いっつもどこ見てんのか判んないような目ぇしやがって・・

才能があってもそれを動かす”欲”が無いようじゃ

宝の持ち腐れだ。

こんな半端な奴に俺が負けるはずがない

いいぜ、勝負してやるよ、

そしていままでの奴のように

跡形もなく喰ってやるよ

 

2人の対決するシーン。

俺が教えた通り

変に考えず思った通りやらせたら

やっぱ良くなった。

と・・

 

!!!!

お、俺の目の前に迫ってくる准太!!

 

・・・な、なんだ!!!

どこ見てんのか判んなかった奴の目が!

目が!

俺を捉えて離さない!!!!

く、喰われるっ!!

 

西條君、東屋君大丈夫?

 

す、スタッフさんに救われた・・・

こ、怖かった・・

この俺が気圧されるとは・・・

・・・俺の方が上なんだっ

役者としても、男としても!

 

・・・・・・・

・・・・・・・・・

う~

熱が下がらない~

でも撮影に影響させないっ

こんなの冷えピタ貼って栄養ドリンク飲んで・・・

 

パンッ

 

あいつの手をはたく

爪が・・当たった気がする・・・

この俺が役者に傷をつけるなんて・・笑えない・・

 

大体、俺は「健康な西條高人」を演じ通せていたはずだ・・・

なんで・・・

なんでお前が気づくんだよ・・・

 

悔しい・・

どんどんあいつの華は増している・・

俺ですら目を惹かれる時がある・・

 

そして・・

あの時の俺を捉えていた目・・・

人をこんなに怖いと思ったのは初めてだ・・・

 

負けたら・・どうなるんだろう・・・

熱もあって弱気になる・・

 

「空なんて久々に見たな・・・こんなに高かったっけ・・」

 

なんだか落ちていくみたいだな・・

体が重い・・足元がふらつく・・・

今までこの地位に一人で立ち続けてきたんだ・・

寂しいなんて、孤独だなんて思ったこともない・・・

だめだ・・もっと・・もっと・・しっかり立っていないと・・・・

 

薄れゆく意識の中で

だれかに守られているような・・・・

 

暖かい・・・

 

混濁した意識の中、

誰かの声がする・・・

 

「西條さん、俺、あなたが好きです」

「すいません、嫌われてても」

「好きでいていいですか」

 

誰・・・

 

「好きでいていいですか」

!!!!!!!!

ちゅ・・・チュン太!!

ここはチュン太の家!

生ハムとワインに釣られて・・

「う、うそ・・・お前・・」

 

0章最終話

あ、あの時の声は!!

ちゅ、チュン太?!

 

いや、あれは夢で・・

夢のはずで・・・

そんなまさか

こいつが!!!

 

「ちょ、ちょ、ちょっとターイム!!」

「高人さんどうしたんですか?」

そりゃどうかするだろ!!

だって

もしあれが夢じゃなくて本当に、お前が・・

 

「待てってチュン太」

「あれ?高人さんドキドキしてる?」

「ちがっ、このっ!お前だってドキドキしてるだろ!!」

「してますよ・・俺は高人さんにずっとドキドキしてきました・・・」

「高人さんは、知らないでしょうけど」

 

ああ、知らなかったさ

 この、バカ・・

 

「抱きますね」

ああ・・・

この目だ・・あの時の俺を捉えていた目・・・

 

「高人さん自分が誰のモノなのか逃げないでちゃんと見て」

逃げるも何も

こんな風に絡めとられて

逃げ道なんてないだろ・・・

 

今思えばこうなることは決まっていたのかもしれない。

あの日・・・

あの目を見た時から・・・

 

いや、もしかしたら

はじめから・・・

・・・・・・

・・・

 

高人さんは

「自分のほしいもの」

が分からなかったチュン太に

欲とは何なのか、

どこから湧いてくるのか気付かせ、

どこ見てるのかわからなかった目に

捉えるものを教えたのです。

 

自分で気づかぬまま。

 

そのことで輝きを増したチュン太に

”抱かれたい男一位”の座を脅かされ、

その時が来たとき

どうなってしまうのか恐れていました。

 

チュン太は自分が高人さんと同じ場所に立つことができる男になると

努力し、1年後、その場所を手に入れたのです。

 

次は4巻です。