歌舞伎町シャーロックを見ました
ななまる君です。
お休みのうちに以前撮りためた「歌舞伎町シャーロック」を見ました。
山手線高架の壁を境に
互いに行き来を制限している。
イーストサイドの歌舞伎町に「パイプキャット」という
”探偵長屋”があり、
シャーロックホームズをはじめ大勢の探偵がおり、
様々な依頼を受けていた。
ウエストサイドから元医師のワトソンが
遺体解剖の際に見つけた発信機の謎を解いてもらいたいと
シャーロック訪れるところから物語が始まります。
謎解きの時に落語仕立てになったり異常な味覚など
本家シャーロックホームズと同等以上の変わり者。
観察眼と嗅覚、推理力も本家と同等。
周囲の人物も
ハドソン婦人（ドラァグクイーンな”夫人”）や
モリアーティ（少年グループのリーダー格の情報屋）
兄のマイクロフト（新宿区長のブレーン）といった
本家と同じです。
ここから推理ものの核心部分に入ります。ご注意ください。
物語は
前半の新宿区長モランの娘アレクサンドラを殺害した
連続殺人犯「切り裂きジャック」を探すハナシ
↓
切り裂きジャックはパイプキャットに来ていた
穂苅マキだった。
アレクサンドラの双子の兄だったモリアーティが
マキのクズじみた物言いに激怒、我慢できずに
怒りに任せてマキを殺害、刑務所に収監される。
後半の刑務所脱獄囚の捜索と不可解な連続自死事件についての
ハナシ
↓
区長の力で早期釈放となったモリアーティと前後して
同じ刑務所から多数の囚人が脱獄、
その後脱獄囚だけでなくほかの犯人も謎の数字を言ったあと
不可解な自死を遂げる事件が多発する。
と2つのハナシに分かれています。
表面上は。
実際にはつながったハナシで
モリアーティがまだ小さかった頃、
雷で感電死した池の鯉をみて
興味のままに母親を感電死させ、
そのことに気が付いた父親はモリアーティを遠ざけ
妹のアレクサンドラは何とか正しい道に戻そうとしたものの
切り裂きジャックに殺害されてしまいます。
切り裂きジャック＝マキを怒りに任せ殺害したとき
モリアーティの殺人衝動がよみがえり
収監されていた刑務所の囚人たちに
謎の数字と自死の暗示をかけて脱獄させ、
また、他の犯人たちにも同様の暗示をかけていた。
爆弾テロ事件を仕組み、モラン区長の後ろ盾だった有力者を爆殺、
最後に切り裂きジャックに自分の殺害を依頼した
父親のモラン区長や家の使用人たちを殺害。
自分がこの「連続殺人」の犯人だとシャーロックに気づかせるため。
犯人が分かったシャーロックと都庁に似た建物の区庁舎で対決し
展望デッキから落ち、行方不明になるモリアーティ。
モリアーティの残した謎を解きモリアーティの家に踏み込む
シャーロックとワトソン。
そこには
僕には妹アレクサンドラの死によって
正しい道に連れて行ってくれる人が
居なくなってしまった。
シャーロックには
正しい道に導くワトソンがいるから
自分と同じ道を歩まずに済んだ
みたいなメッセージを残してあった。
といった話でした。
ですがモリアーティが何カッコいいこと言っても
ちいとも心に響かないんです。
ってのも区庁舎での対決の際、
モリアーティ逮捕に向かった大勢の警察官を
シャーロック（とワトソン）との”対決の邪魔になる”
とあちこちに仕掛けた爆弾等で殺傷していたのです。
別に関係ない人たちを殺傷する人間が
何言っても
もーどーでもいい。
上滑りして
「なーに言ってんだか」
って感じです。
私怨だったり義憤だったり
なにか理由があって仕方なく殺害するなら
わかりますが
意味もなく関係ない人たちを殺傷する人間が
”人のこころに響く言葉”を話す訳ないじゃないですか。
この作品、24話、半年もやってる話だったんですが
半年ものあいだ
このモヤモヤ感しか残らない
ハナシに付き合わされたななまるは
「なんの地獄か」と感じました。
ただ、こんな糞みたいなハナシでも
ドキッとするところがありました。
それは18話。
「シャーロックは謎解きを楽しみたかったんだ。
人助けがしたいんじゃない。
だから前から僕モリアーティが黒幕だって気付いていたのに
すぐに捕まえなかったんだ」
というシーン。
シャーロックは謎解きを求め
モリアーティは解くべき謎を与える。
恐ろしい相互依存。
でも
他の推理もののアニメや漫画でも同じじゃないでしょうか
名探偵コ○ンや金○一少年の事件簿、
本物のシャーロックホームズだって
年中事件が起きて
アリバイ崩しやトリックタネ明かしを
嬉々としてやってのける。
犯罪を憎むとか言っておきながら
事件が無ければ推理が出来ない
アリバイ崩しやトリックタネ明かしが出来ない
犯人と探偵の相互依存。
なんか怖いものに気づかされたようです。
おまけ
今日のチュン太
うわ、やっぱカッコいい！！
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